OS X 10.9 Mavericks で Radiko 録音する方法。

簡易 radiko.jp プレミアム対応 Radiko 録音スクリプト rec_radiko2.sh 公開。
http://kyoshiaki.hatenablog.com/entry/2014/05/04/184748

上記 URL も参考にしてください。

まず最初に OS X 10.9 Mavericks で動作するように修正した

2ch Script version 0.4
http://kyoshiaki.sakura.ne.jp/osx/index.html

を上記URLで公開します。フリーウェアなので、良かったら気軽にダウンロードして下さい。

最近、マンネリ気味なので新しいことに挑戦してみようと海外のサイト

Raspberry Pi(ラズベリーパイ)
http://jp.rs-online.com/web/generalDisplay.html?id=raspberrypi&cm_mmc=JP-PPC-0411-_-google-_-4_EEM_RaspberryPi_3Mar2012-_-raspberry%20pi_Broad

から Raspberry Pi を直接購入してみました。詳しい内容はまた次回に紹介したいと思います。現在、Radiko 録音装置として使っています。

Raspberry Pi 到着まで、12日かかりました。その間に Raspberry Pi の情報をウェブ上で収集していたのですが、Radiko の録音ツールとして利用している

ピコピコ日記: RaspberryPiでRadikoを録音する
http://shinyamatsuyama.blogspot.jp/2013/06/raspberrypiradiko.html

上記サイトを発見しました。Raspberry Pi が到着するまで暇なので OS X で試してみることにしました。ただし、Radiko を録音するスクリプト

簡易Radiko録音スクリプト
https://gist.github.com/matchy2/3956266

を使うことにしました。

まず、簡易Radiko録音スクリプトを実行できるように必要なプログラムをインストールする必要があります、

プログラムのインストールに

Homebrew — MacPortsは酒でも飲みたくなるでしょ?じゃあHomebrewを使おう!
http://brew.sh/index_ja.html

を利用することにしました。ターミナル上で次のコマンド

~ $ brew update
~ $ brew install wget rtmpdump swftools libxml2 ffmpeg

を使って必要なプログラムをインストールします。

次に

簡易Radiko録音スクリプト
https://gist.github.com/matchy2/3956266

上記 URL の左部分 ‘Download Gist’ ボタンをクリックしてダウンロードします。

ダウンロードされた gistxxxxxxx.tar.gz ファイルを Finder 上でダブルクリックして展開します。作成されたフォルダの中のファイル rec_radiko.sh をホームフォルダに移動します。 rec_radiko.sh ファイルを移動したら、作成されたフォルダはゴミ箱に捨ててください。

ターミナル上でファイル rec_radiko.sh に実行属性をつけます。

~ $ chmod +x rec_radiko.sh 

次に

radiko.jp
http://radiko.jp/

Safari でアクセスして地域と放送局を確認して下さい。(Radiko は IP アドレスを基準に地域を判定します。)

私が

radikoの番組表XML :宗子時空
http://www.dcc-jpl.com/diary/2011/06/13/radiko-xml/

を参考にしたエリア情報取得シェルスクリプト radiko_curl_area.sh、radiko_wget_area.sh と指定したフォルダ内の最新のファイル最大数を設定する Python スクリプト delete.py (delete.py は危険なプログラムです。むやみに実行しないでください。) を下記 URL

radiko_utility.zip
http://kyoshiaki.sakura.ne.jp/osx/Download/radiko_utility.zip

で公開します。上の URL からダウンロードしたファイル radiko_utility.zip を Finder 上で展開し、ファイル radiko_curl_area.sh、radiko_wget_area.sh、 delete.py をそれぞれホームフォルダに移動してください。作成されたフォルダはゴミ箱に捨ててください。

~ $ ./radiko_curl_area.sh 

上記コマンドをターミナル上で実行してください。地域別の放送局情報 XML都道府県別に JP1.xml ~ JP47.xml という名前のファイルでダウンロードされます。

ここで

radiko.jp
http://radiko.jp/

にアクセスした時に表示される地域がどの XML のファイルか確認します。

例えば、放送局の地域が東京ならコマンド grep で “TBSラジオ” で検索します。

~ $ grep -e "TBSラジオ" *.xml
JP10.xml:    <name>TBSラジオ</name>
JP11.xml:    <name>TBSラジオ</name>
JP12.xml:    <name>TBSラジオ</name>
JP13.xml:    <name>TBSラジオ</name>
JP14.xml:    <name>TBSラジオ</name>
JP8.xml:    <name>TBSラジオ</name>
JP9.xml:    <name>TBSラジオ</name>
~ $

JP8.xml ~ JP14.xml まで絞り込めました。

Finder 上で JP13.xml ファイルをダブルクリックすると Xcode が立ち上がります。

================ JP13.xml =======================
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<stations area_id="JP13" area_name="TOKYO JAPAN">
<station>
<id>TBS</id>
<name>TBSラジオ</name>
<ascii_name>TBS RADIO</ascii_name>
.
.
</station>
<station>
<id>QRR</id>
<name>文化放送</name>
<ascii_name>JOQR  BUNKA HOSO</ascii_name>
<href>http://www.joqr.co.jp/</href>    <name>TBSラジオ</name>
.
.
================ JP13.xml =======================

2行目の area_name=”TOKYO JAPAN” より、JP13.xml が東京の放送局情報 XMLだとわかります。

rec_radiko.sh の引数は

rec_radiko.sh <channel_name_id> <minutes> <outputdir> [prefix]

です。引数の詳細は

channel_name_id: 放送局の station id
minutes: 何分録音するか
outputdir: 出力するディレクトリ
[prefix]: 保存ファイル名の先頭文字。指定されない場合 channel_name_id
が使われます。
例)
~ $ ./rec_radiko.sh TBS 1
TBS を 1分間録音してカレントディレクトリに名前の先頭が TBS のファイル
を MP3 形式で保存します。
~ $ ./rec_radiko.sh TBS 120 radio
TBSラジオを 120分録音してカレントディレクトリの radio ディレクトリに
名前の先頭が TBS のファイルを MP3 形式で保存します。

です。

自分の地域の放送局を確認するには、放送局情報 XML ファイル、東京の場合は JP13.xml

<station></station>

で囲まれた部分がそれぞれの放送局の情報です。例えば

 <station>
<id>TBS</id>
<name>TBSラジオ</name>
<ascii_name>TBS RADIO</ascii_name>

の部分

<id>TBS</id>

TBSラジオの channel_name_id です。

<station>
<id>QRR</id>
<name>文化放送</name>
<ascii_name>JOQR  BUNKA HOSO</ascii_name>

文化放送の場合は channel_name_id は QRR です。

~ $ ./rec_radiko.sh QRR 120 radio 

文化放送を 120分録音して radio ディレクトリに名前の先頭が QRR のファイルを MP3 形式で保存します。

実際に正しく動作するか、自分の地域の放送局 station_name_id で1分間録音を試してみてください。(ここでは文化放送を指定しています。)

~ $ ./rec_radiko.sh QRR 1 

カレントディレクトリ(この場合、ホームフォルダ) に、ファイル QRR_2014-XX-XX-XX_XX.mp3 が作成されているはずです。

Finder 上で ファイル QRR_2014-XX-XX-XX_XX.mp3 をダブルクリックすると iTunes に登録されてしまうので ‘/アプリケーション’ フォルダの QuickTime Player にドラッグ・ドロップして再生してください。

これで Radiko の録音に成功しました。

ただし、

perl: warning: Setting locale failed.
perl: warning: Please check that your locale settings:
LC_ALL = (unset),
LANG = "ja_JP.utf8"

という警告が表示されます。問題はないのですが、いやなら .bashrc、.profile ファイルに

export LC_ALL=en_US.UTF-8
export LANG=ja_JP.utf8

を追加してください。

export LC_ALL=C

だと Ruby などで

invalid byte sequence in US-ASCII (ArgumentError)

上記のようなエラーが出ます。注意してください。

後は、cron を使って指定した時間に録音するようにします。次のコマンドを使って

~ $ sudo launchctl unload /System/Library/LaunchDaemons/com.vix.cron.plist
~ $ sudo launchctl load /System/Library/LaunchDaemons/com.vix.cron.plist

cron を起動してください。

次に crontab -e を使用して時間を設定します。

crontab -e を実行するとテキストエディタ vim が起動します。

まず最初に簡単な vim の説明をしたいと思います。vim には、4つのモード (ノーマルモード、コマンドモード、ビジュアルモード、挿入モード) があります。

ノーマルモード: 最初の状態
コマンドモード: ノーマルモードで : キーを押す
ビジュアルモード: ノーマルモードで v キーを押す
挿入モード: ノーマルモードで i キーを押す。
コマンドモード、ビジュアルモード、挿入モードで ESC キーを押すとノーマルモードに戻る。
位置の移動: カーソルキー
文字の入力: 挿入モードで、キーをタイプすると入力できます。delete キーで削除できます。
文字の削除: ノーマルモードで x キーを押すと一文字削除できます。
コピー: ノーマルモードでコピーしたい最初の位置に移動、その後ビジュアルモードに変更、
右カーソルキーで範囲を指定し、y キーを押すとコピーできます。
ペースト: ノーマルモードでペーストしたい位置にカーソルキーで移動し、p キーを押す。
ファイルを保存して終了: ノーマルモードで : w q の順に3つのキーを押して Return
キーを押す。

簡単な vim の説明は、これで終わりです。詳しい説明は

Vimの使い方
http://www15.ocn.ne.jp/~tusr/vim/vim_text0.html

を参考にしてください。

それではコマンド crontab -e を実行します。

~ $ crontab -e

vim が起動します。

PATH=/usr/bin:/bin:/usr/local/bin:/opt/local/bin:opt/local/sbin
0 1 * * 0,2-6 /Users/xxxxxx/rec_radiko.sh LFR 120 /Users/xxxxxx/radio

と入力して保存し、vim を終了してください。コマンド crontab -e を終了したら、入力されたデータが正しいかチェックされ結果がターミナル上に英語で表示されます。

PATH を忘れずに指定してください。
録音した MP3 ファイルを保存する radio ディレクトリを次のコマンド

~ $ mkdir radio

で作成してください。(Finder 上で作成しても構いません。)

0 1 * * 0,2-6 /Users/xxxxxx/rec_radiko.sh LFR 120 /Users/xxxxxx/radio

の xxxxxx の部分はターミナル上で pwd コマンドで

~ $ pwd
/Users/xxxxxx

確認して置き換えてください。

crontab の日付時刻設定は

# m h  dom mon dow  command
# 何分(0-59) 何時(0-23) 何日(1-31) 何月(1-12) 何曜日(0-6) コマンド
0 1 * * 0,2-6 /Users/xxxxxx/rec_radiko.sh LFR 120 /Users/xxxxxx/radio
数字は、時刻、日付、曜日を表し、
* は、毎月、毎日、毎時、毎分です。
曜日は
0: 日曜日
1: 月曜日
2: 火曜日
3: 水曜日
4: 木曜日
5: 金曜日
6: 土曜日

です。

0 1 * * 0,2-6 /Users/xxxxxx/rec_radiko.sh LFR 120 /Users/xxxxxx/radio

0,2-6 は、複数の曜日を指定しています。日曜日,火曜日〜土曜日を表しています。

上の例は日曜日と火曜日から土曜日の午前1時にコマンド

/Users/xxxxxx/rec_radiko.sh LFR 120 /Users/xxxxxx/radio

を実行します。

すなわち、ニッポン放送で日曜日と火曜日から土曜日の午前1時に2時間 (120 分) オールナイトニッポンを録音します。

radiko_utility.zip
http://kyoshiaki.sakura.ne.jp/osx/Download/radiko_utility.zip

に含まれる delete.py は、次の

~ $ ./delete.py -d radio 10

コマンドをターミナル上で実行すると radio フォルダの中の日付が最新 10 個以外の削除されるファイルを表示します。

~ $ ./delete.py -y -d radio 10

上のように -y を引数と指定すると ( -y を指定する場合、十分注意してください。) radio フォルダ内の最新 10 個以外のファイルを削除します。radio フォルダの中にフォルダがある場合、そのフォルダ内も最新10 個のファイル以外削除します。

~ $ ./delete.py -a -d radio

radio フォルダのすべてのファイルを表示します。

PATH=/usr/bin:/bin:/usr/local/bin:/opt/local/bin:opt/local/sbin
0 1 * * 0,2-6 /Users/xxxxxx/rec_radiko.sh LFR 120 /Users/xxxxxx/radio
0 10 * * 0 /Users/xxxxxx/delete.py -y /Users/xxxxxx/radio 10

上のように crontab -e で設定すると毎週日曜日の午前10時に radio フォルダ内のファイルを最新 10 個以外削除します。そのためディスク容量を気にする必要がありません。本来、Raspberry Pi 用に作成したものです。

後、失敗した録音ファイルは

~ $ open /tmp

で確認して下さい。

You have mail.
~ $ 

cron で指定したコマンドが実行されると上記のようにメールが届きます。
ターミナル上で

~ $ cd /var/mail
/var/mail $ ls
xxxxxx

上記コマンドを実行するとユーザー名: xxxxxx のファイルが確認できます。このファイルがメールの実体です。

/var/mail $ cat xxxxxx

上記コマンドで中身が見れます。削除するには

/var/mail $ sudo rm xxxxxx

を実行してください。