シリアル通信ソフト CoolTerm の使用方法と遅延処理を追加した拙作 PCG-LinkMac バージョン 1.1(1) 公開

追記: 2014/05/21(Wed)

OS X Mavericks では、USB・RS232C シリアルポート変換ケーブル対応のドライバをインストールする必要がありません。Apple 純正のドライバがインストールされています。

~ $ cd /System/library/Extensions/IOUSBFamily.kext/Contents/Plugins/
/System/library/Extensions/IOUSBFamily.kext/Contents/PlugIns $ ls
AppleUSBCDC.kext		AppleUSBMergeNub.kext
AppleUSBCDCACMControl.kext	AppleUSBOHCI.kext
AppleUSBCDCACMData.kext		AppleUSBOpticalMouse.kext
AppleUSBCDCDMM.kext		AppleUSBUHCI.kext
AppleUSBCDCECMControl.kext	AppleUSBVideoSupport.kext
AppleUSBCDCECMData.kext		AppleUSBXHCI.kext
AppleUSBCDCEEM.kext		IOUSBCompositeDriver.kext
AppleUSBCDCWCM.kext		IOUSBHIDDriver.kext
AppleUSBEHCI.kext		IOUSBHIDDriverSafeBoot.kext
AppleUSBFTDI.kext		IOUSBLib.bundle
AppleUSBHub.kext		IOUSBUserClient.kext
/System/library/Extensions/IOUSBFamily.kext/Contents/PlugIns $

上記のように Apple 純正 FTDI ドライバ AppleUSBFTDI.kext は、/System/Library/Extensions/IOUSBFamily.kext/Contents/PlugIns フォルダにあります。

自作アプリの OS X 10.9 Mavericks 対応。Sprite Kit を使ったアプリケーション Neko version 1.0 公開。 - KOYAMA Yoshiaki のブログ
http://kyoshiaki.hatenablog.com/entry/2013/12/14/185334

上記 URL の PCG-LinkMac の記事も参考にしてください。

PC-G850VS と Mac ( OS X Mountain Lion 10.8 ) の間でのシリアル通信 - KOYAMA Yoshiaki のブログ
http://kyoshiaki.hatenablog.com/entry/20120831/1346414073

以前、上記 URL で PC-G850VS と Mac の間でのシリアル通信に、拙作 PCG-LinkMac

PCG-LinkMac バージョン 1.1(1)
http://kyoshiaki.sakura.ne.jp/osx/pcg850v.html#pcglink

を紹介しました。

今回は、シリアル通信ソフト CoolTerm を紹介します。(また、PCG-LinkMac も遅延処理を追加したバージョン 1.1(1) を上記 URL で公開しています。詳しい解説は同封の ReadMe を参照してください。)

Roger Meier's Freeware
CoolTerm
http://freeware.the-meiers.org/

シリアル通信ソフト CoolTerm には、Mac、Win、Linux 版があります。

使い方は簡単です。CoolTerm を起動したら、まず最初に端末の設定をおこないます。

ツールバーの Options をクリックし、Serial Port タブを選び

Port: usbserial-FTG6R5XK
Baudrate: 9600
Data Bits: 8
Parity: none
Stop Bits: 1
Flow Control: いづれもチェックしない

上図のように設定します。OK ボタンをクリックすれば設定完了です。(自分の環境に合わせて設定してください。)
後は、ツールボタンの Connect をクリックしてシリアルポートを開いてください。成功すれば、ウインドウの下部エリアに状態が表示されます。

ファイルを転送するには、メニュー/Connection/Send Textfile… からファイルを選択すれば、転送されます。

MINE [Minesweeper ver 0.2]
http://kyoshiaki.sakura.ne.jp/osx/pcg850v.html#mine
(PCG-LinkMac1_1.zip を展開して作られる PCG-LinkMac/Example フォルダ
にすべての拙作プログラムが含まれています。)

上記メニューを使って、拙作 MINE [Minesweeper ver 0.2] のテキストファイル mine02.txt を Mac 側から遅延せずに転送し、Mac 側で転送が終了してから、10秒ほど待つと PC-G850VS 側で受信が終了し、転送に成功します。(Mac の環境によって違いが出ると思います。)

たたし、サイズの多きなファイルだとエラーが生じることがあります。その時は、1文字送るごとに遅延するように設定します。

一度、ツールバーの Disconnect でシリアルポートを閉じて、再設定します。

ツールバーの Options をクリックし、Transmit タブを選びます。

Options/Tranmit
✓Use trasmit character delay
Delay (ms): 5

Use trasmit character delay にチェックを入れ、遅延時間を 5 ms に設定します。ツールバーの Save をクリックして名前を付けてファイルに保存すれば、そのファイルを Finder 上でダブルクリックするだけで端末が設定されます。

それから再度ツールバーの Connect ボタンをクリックして、シリアルポートを開いてください。

SDCC 版 Minesweeper ver 1.0
http://kyoshiaki.sakura.ne.jp/osx/pcg850v.html#sdccmine
(PCG-LinkMac1_1.zip を展開して作られる PCG-LinkMac/Example フォルダ
にすべての拙作プログラムが含まれています。)

拙作 SDCC 版 Minesweeper ver 1.0 の minesweeper_hex.txt ファイルで説明したいと思います。

PC-G850VS のモニタで機械語エリアを確保し

MON
*USER 23AE
*

先程、遅延時間を 5 ms に設定しましたが、ここでは説明のため 3ms に設定したとします。
minesweeper_hex.txt を PC-G850VS に転送すると

*R
INFO:0100-2154
*

終了番地が 2154 となり、データの取りこぼしが起きています。
それで、5ms の遅延に設定すると

*R
INFO:0100-23AE
*

終了番地が 23AE となり正しく受信しています。私の Mac

iMac 27-inch, Mid 2010
プロセッサ  2.93 GHz Intel Core i7
メモリ  8 GB 1333 MHz DDR3
グラフィックス  ATI Radeon HD 5750 1024 MB
ソフトウェア  OS X 10.8.3(12D78)

です。最新の Mac だと遅延時間を 5ms 以上にしないといけないかもしれません。

エラーが出た時は、Mac 側の入出力条件設定と P-G850VS側 の入出力条件設定 Format が等しいか確認してください。
特に

I/O DEVICE ERROR

がすぐ起きた時は、遅延するように設定してください。最初は、エラーが起きない大きめの間隔から設定し、段々減らしていくと良いかもしれません。
改行コード: end of file、行番号: line number も注意してください。

下図のように、PCG-LinkMac でも遅延できるように機能を追加しました。

PCG-LinkMac バージョン 1.1(1)
http://kyoshiaki.sakura.ne.jp/osx/pcg850v.html#pcglink

良かったら、ダウンロードしてください。

PC-G850VS と Mac ( OS X Mountain Lion 10.8 ) の間でのシリアル通信

追記: 2014/05/21(Wed)

OS X Mavericks では、USB・RS232C シリアルポート変換ケーブル対応のドライバをインストールする必要がありません。Apple 純正のドライバがインストールされています。

~ $ cd /System/library/Extensions/IOUSBFamily.kext/Contents/Plugins/
/System/library/Extensions/IOUSBFamily.kext/Contents/PlugIns $ ls
AppleUSBCDC.kext		AppleUSBMergeNub.kext
AppleUSBCDCACMControl.kext	AppleUSBOHCI.kext
AppleUSBCDCACMData.kext		AppleUSBOpticalMouse.kext
AppleUSBCDCDMM.kext		AppleUSBUHCI.kext
AppleUSBCDCECMControl.kext	AppleUSBVideoSupport.kext
AppleUSBCDCECMData.kext		AppleUSBXHCI.kext
AppleUSBCDCEEM.kext		IOUSBCompositeDriver.kext
AppleUSBCDCWCM.kext		IOUSBHIDDriver.kext
AppleUSBEHCI.kext		IOUSBHIDDriverSafeBoot.kext
AppleUSBFTDI.kext		IOUSBLib.bundle
AppleUSBHub.kext		IOUSBUserClient.kext
/System/library/Extensions/IOUSBFamily.kext/Contents/PlugIns $

上記のように Apple 純正 FTDI ドライバ AppleUSBFTDI.kext は、/System/Library/Extensions/IOUSBFamily.kext/Contents/PlugIns フォルダにあります。

自作アプリの OS X 10.9 Mavericks 対応。Sprite Kit を使ったアプリケーション Neko version 1.0 公開。 - KOYAMA Yoshiaki のブログ
http://kyoshiaki.hatenablog.com/entry/2013/12/14/185334

上記 URL の PCG-LinkMac の記事も参考にしてください。

‘PC-G850VS’ キーワードで検索して来る人も多いし、[id:KYoshiaki:20100523] ‘PC-G850VS購入、PCG-LinkMac 公開’ の情報も古くなったので、 PC-G850VS と Mac ( OS X Mountain Lion 10.8 ) の間でのシリアル通信について、あらためて説明したいと思います。

Mac と PC-G850VS を接続するには、USB・RS232C シリアルポート変換ケーブルと RS232C シリアルケーブルが必要です。RS232C シリアルケーブルは、高松製作所で販売しています。

高松製作所
http://tss.ram.ne.jp/
販売/ポケコン関連/周辺機器

RS232C シリアルケーブル

A01-00014
PC-E200/PC-G800シリーズ用 パソコン接続ケーブル(D-Sub9P)
\3,200
A01-00023
PC-E200/PC-G800シリーズ用 パソコン接続ケーブル(D-Sub9P HF)
\3,500
ハードウェアフロー制御対応

どちらか、1つ選んでください。ハードウェアフロー制御対応がお勧めです。USB・RS232C シリアルポート変換ケーブルについては、後で説明します。また、USB・RS232C シリアルポート変換ケーブルと RS232C シリアルケーブルが一対になったケーブルも販売しています。

A01-00126
PC-E200/PC-G800シリーズ用 パソコン接続ケーブル(USB)
5,800

私は、購入していませんが、これが一番良い選択かもしれません。試していませんが OS X Mountain Lion 10.8 対応の最新ドライバも

FTDI Drivers
http://www.ftdichip.com/FTDrivers.htm
Virtual COM Port Drivers
http://www.ftdichip.com/Drivers/VCP.htm
VCP Drivers の Mac OS X / x64 (64-bit) / 2.2.18 の数字をクリックするとダウンロードできます。

でダウンロードできます。

USB・RS232C シリアル変換ケーブルについては、大まかに Prolific の PL2303、FTDI の FT232RL、SILICON LABS の CP2104 チップを使ったものがあります。現在、Prolific の PL2303 チップを使った純正ドライバ ProlificUsbSerial.kext がダウンロードできなくなっています。

代わりに

stijns/osx-pl2303
https://github.com/stijns/osx-pl2303

から、PL2303用のドライバをダウンロードすることができます。

残念がら、私の環境では、ドライバ osx-pl2303.kext で表示されるデバイス名: /dev/tty.PL2303-002013FD は、オープンできませんでした。/dev/cu.PL2303-002013FD なら問題なく動作しました。また、osx-pl2303.kext は自分でビルドする必要があります。個人的にパッケージ化したのですが、上記問題があるので、公開は控えました。

今現在、一番入手しやすく、動作も安定している USB・RS232C シリアル変換ケーブルは

iBUFFALO USBシリアルケーブル(USBtypeA to D-sub9ピン)0.5m ブラックスケルトン BSUSRC0605BS

iBUFFALO USBシリアルケーブル(USBtypeA to D-sub9ピン)0.5m ブラックスケルトン BSUSRC0605BS

iBUFFALO USBシリアルケーブル(USBtypeA to D-sub9ピン)1.0m ブラックスケルトン BSUSRC0610BS

iBUFFALO USBシリアルケーブル(USBtypeA to D-sub9ピン)1.0m ブラックスケルトン BSUSRC0610BS

です。Mac 対応とは記載されていませんが、

FTDI Drivers
http://www.ftdichip.com/FTDrivers.htm
Virtual COM Port Drivers
http://www.ftdichip.com/Drivers/VCP.htm
VCP Drivers の Mac OS X / x64 (64-bit) / 2.2.18 の数字をクリックするとダウンロードできます。

から OS X Mountain Lion 10.8 対応ドライバをダウンロードできます。

FTDI:
/dev/tty.usbserial-FTG6R5XK
/dev/cu.usbserial-FTG6R5XK

Mac で上の表示されたデバイス名どちらでも、拙作 PCG-LinkMac

PCG-LinkMac
http://kyoshiaki.sakura.ne.jp/osx/pcg850v.html#pcglink

で、PC-G850VS と問題なくシリアル通信ができました。参考までに、私が成功した PCG-LinkMac の環境設定を

載せて置きます。PCG-LinkMac の使用方法は、同封された ReadMe を参照してください。

注意)
PCG-LinkMac プログラムの欠陥で、オープンできないデバイス (例えば、/dev/tty.PL2303-002013FD) を選択すると無限ループに陥ってしまいます。アクティビティモニタで強制終了してください。それから、USB・RS232C シリアルポート変換ケーブルを抜き、PCG-LinkMac を再起動し、環境設定から ‘デバイス名’ を a と入力して ‘保存’ ボタンを押してください。もちろん、a という名前のデバイスは、オープンできませんが、初期設定は a と保存されます。後は、USB・RS232C シリアルポート変換ケーブルを接続して、環境設定で、デバイス名を選択してください。

Version 0
ダンリックの8Kアドベンチャー 日本語版
http://www16.ocn.ne.jp/~ver0/g800/index.html#8kadv850
http://ver0.sakura.ne.jp/g800/index.html#8kadv850

上のアドベンチャーゲームに熱中してしまいました。

ネタばれになりますが、樫の木の前で、木に登ることができます。それには、ロープが必要です。森の西側 –> 西 : 小屋の中 でロープを見つけたのですが、何度試しても、ロープを取ることができません。’ー’ 文字をテンキーのマイナスで入力していたのが原因でした。 ‘ロープ’ と入力する場合、文字 ‘ー’ は、Shift + ‘カナ’ キーで入力する必要がありました。王笏を探し出してゲームをクリアしました。攻略方法を書いてみたいですね!後、ソースの解読を試みました。単純な構造ですが、素晴らしいプログラムです。これを土台にしてアドベンチャーゲームを作ってみたいですね!

OS X and iOS Kernel Programming

OS X and iOS Kernel Programming

  • 作者: Ole Henry Halvorsen,Douglas Clarke
  • 出版社/メーカー: Apress
  • 発売日: 2011/12/16
  • メディア: ペーパーバック
  • 購入: 1人 クリック: 1回
  • この商品を含むブログを見る

上記書籍を読み終えたので、IOKit を使ったドライバについてもわかる範囲で解説してみたいですね。

また、Japanino についても、OS X Mountain Lion 10.8 で問題なく動作しています。次回に、紹介したいと思います。後、私の Mac は、iMac 27インチ Mid 2010 なので、最近の Mac で PCG-LinkMac が問題なく動作するか、心配ですが!

PC-G850V、PC-G850VS とMac の仮想化ソフト Parallels Desktop 7 for Mac 上の Ubuntu 11.10 にシリアル接続し、G850ターミナルでログインする。

前回、予告した PC-G850V、PC-G850VS とMac の仮想化ソフト Parallels Desktop 7 for Mac 上の Ubuntu 11.10 にシリアル接続し、Ubuntu 11.10 ( Linux ) にリモート・ログインできるターミナル (端末)

PC-G850/G815/E200用ソフトウェア
G850ターミナル
http://www16.ocn.ne.jp/~ver0/g800/index.html#g850term
http://ver0.sakura.ne.jp/g800/index.html#g850term

G850ターミナルを紹介したいと思います。

Mac の USB ポートと PC-G850V、PC-G850VS 周辺機器接続端子(11ピン) にそれぞれ 秋月電子通商 USB・RS232C シリアルポート変換ケーブル、高松製作所 RS232C シリアルケーブル を接続し、Mac の仮想化ソフト Parallels Desktop 7 for Mac 上の Ubuntu 11.10 にシリアルポートからログインするためには、Ubuntu 11.10 上に /etc/init/ttyS0.conf ファイルを作成する必要があります。

絶対無糖 (Zettai Non Sugar): Ubuntu でシリアルポートからログインする
http://zettai-non-sugar.blogspot.com/2009/05/ubuntu.html
SerialConsoleHowto - Community Ubuntu Documentation
https://help.ubuntu.com/community/SerialConsoleHowto

上記、URL が参考になります。簡単に説明すると Parallels Desktop 上の Ubuntu 11.10 で Terminal を起動します。

ここでは sudo を何度も使うのは面倒なので sudo su を使ってスーパーユーザーになります。

yoshiaki@ubuntu:~$ sudo su
[sudo] password for yoshiaki:
root@ubuntu:/home/yoshiaki# 

/etc/init ディレクトリに移動し、属性と一緒に tty1.conf ファイルを ttyS0.conf にコピーします。

root@ubuntu:/home/yoshiaki# cd /etc/init
root@ubuntu:/etc/init# cp -p tty1.conf ttyS0.conf

ttyS0.conf ファイルを次のように編集します。

# tty1 - getty
#
# This service maintains a getty on tty1 from the point the system is
# started until it is shut down again.
start on stopped rc RUNLEVEL=[2345]
stop on runlevel [!2345]
respawn
exec /sbin/getty -L 9600 ttyUSB0 vt220 

編集には vi、emacs などを使ってください。

重要なのは

exec /sbin/getty -L 9600 ttyUSB0 vt220 

の一行です。それぞれ

通信ボートレート: 9600 bps
シリアルポートデバイス名: ttyUSB0
端末エミュレータ: vt220

を表しています。

シリアルポートのデバイス名は、コマンド dmesg で確認できます。Parallels Desktop 7 上で Ubuntu 11.10 を起動し、秋月電子通商 USB・RS232C シリアルポート変換ケーブルを Mac の USB ポートに繋ぐと Mac 側か Ubuntu 11.10 側のどちらに接続するか尋ねてくるので、Ubuntu 11.10 を選択します。

Terminal でコマンド dmesg を使うと

yoshiaki@ubuntu:~$ dmesg
[  128.609750] usbcore: registered new interface driver usbserial_generic
[  128.609751] usbserial: USB Serial Driver core
[  128.610480] USB Serial support registered for pl2303
[  128.610861] pl2303 2-1:1.0: pl2303 converter detected
*[  128.625703] usb 2-1: pl2303 converter now attached to ttyUSB0
[  128.625713] usbcore: registered new interface driver pl2303
[  128.625717] pl2303: Prolific PL2303 USB to serial adaptor driver
[  129.884737] init: ttyS0_org main process (1743) terminated with status 1
[  129.884757] init: ttyS0_org main process ended, respawning
yoshiaki@ubuntu:~$ 

上の * 印より、シリアルポートのデバイス名 ttyUSB0 が判明します。秋月電子通商 USB・RS232C シリアルポート変換ケーブルは、変換チップに PL2303 を使っています。Ubuntu 11.10 上ではドライバを必要としません。

コマンド lsusb でも確認できます。

yoshiaki@ubuntu:~$ lsusb
Bus 001 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub
Bus 002 Device 001: ID 1d6b:0001 Linux Foundation 1.1 root hub
Bus 001 Device 002: ID 203a:fff9
Bus 002 Device 002: ID 067b:2303 Prolific Technology, Inc. PL2303 Serial Port
yoshiaki@ubuntu:~$ 

また、Ubuntu 11.10 に含まれる端末エミュレータは、/lib/terminfo ディレクトリの

root@ubuntu:/etc/init# cd /lib/terminfo
root@ubuntu:/lib/terminfo# ls -alF
total 60
drwxr-xr-x 15 root root 4096 2011-09-17 04:29 ./
drwxr-xr-x 20 root root 4096 2011-10-25 18:16 ../
drwxr-xr-x  2 root root 4096 2011-10-01 02:31 a/
drwxr-xr-x  2 root root 4096 2011-10-01 02:31 c/
drwxr-xr-x  2 root root 4096 2011-10-01 02:31 d/
drwxr-xr-x  2 root root 4096 2011-10-01 02:31 E/
drwxr-xr-x  2 root root 4096 2011-10-01 02:31 h/
drwxr-xr-x  2 root root 4096 2011-10-01 02:31 l/
drwxr-xr-x  2 root root 4096 2011-10-01 02:31 m/
drwxr-xr-x  2 root root 4096 2011-10-01 02:31 p/
drwxr-xr-x  2 root root 4096 2011-10-01 02:31 r/
drwxr-xr-x  2 root root 4096 2011-10-01 02:31 s/
drwxr-xr-x  2 root root 4096 2011-10-01 02:31 v/
drwxr-xr-x  2 root root 4096 2011-10-01 02:31 w/
drwxr-xr-x  2 root root 4096 2011-10-01 02:31 x/

v ディレクトリから確認できます。

root@ubuntu:/lib/terminfo# cd v
root@ubuntu:/lib/terminfo/v# ls -alF
total 24
drwxr-xr-x  2 root root 4096 2011-10-01 02:31 ./
drwxr-xr-x 15 root root 4096 2011-09-17 04:29 ../
-rw-r--r--  1 root root 1194 2011-09-17 04:29 vt100
-rw-r--r--  1 root root 1188 2011-09-17 04:29 vt102
-rw-r--r--  1 root root 1279 2011-09-17 04:29 vt220
-rw-r--r--  1 root root  470 2011-09-17 04:29 vt52
root@ubuntu:/lib/terminfo/v# 

VT200 の端末エミュレータUbuntu 11.10 にはないようなので VT220 を用いました。詳しくはないので、これで正しいのかわかりません。端末エミュレータの定義は w3m などに使われます。

コマンド start ttyS0 (sudo start ttyS0) で開始します。

root@ubuntu:/etc/init# start ttyS0
ttyS0 start/running, process 2318
root@ubuntu:/etc/init# exit
exit
yoshiaki@ubuntu:~$ 

これで、Ubuntu 11.10 側の設定は終わりです。

PC-G850V、PC-G850VS 側は、

PC-G850/G815/E200用ソフトウェア
http://www16.ocn.ne.jp/~ver0/g800/index.html#g850term
http://ver0.sakura.ne.jp/g800/index.html#g850term

から、G850ターミナル ソースとバイナリ[ g850term20080419.zip ] をダウンロードし、その中に含まれるファイル g850vtermj.ihx を拙作 PCG-LinkMac [ http://kyoshiaki.sakura.ne.jp/osx/pcg850v.html#pcglink ] を使って、PC-G850V側に転送します。PCG-LinkMac の ReadMe ファイルを参考にしてください。

Mac OS X 10.7.2 Lion のドライバ問題の回避方法が

2011-07-31 - KOYAMA Yoshiaki の日記
http://d.hatena.ne.jp/KYoshiaki/20110731

に説明されています。

Mac 側の PCG-LinkMac から PC-G850V側 にファイル g850vtermj.ihx を転送する方法を簡単に説明します。

ファイル g850vtermj.ihx のサイズが大きいので、まず最初に PC-G850V の ON キーを押して電源を入れた後、ボールペンなどでリセットスイッチを押して PC-G850Vを初期状態にします。(注意、リセットすると保存したすべての BASIC プログラムなどが消去されるので、事前に Mac 側に退避しておいてください。)

Mac 側、PC-G850V側 のシリアル入出力条件を設定し、PC-G850V側で機械語モニタモードに入ります。g850vtermj.ihx のために必要なユーザーエリアは 722B ですが、念のため 7600 にします。その後、R 命令を使ってデータを読み込んでください。読み込みが終了するとデータが入ったエリア(領域)が表示されます。今回は INFO:0100-722B がそれに当たります。

MON
*USER 7600
*R
INFO:0100-722B
*

読み込みが終了したら G100 でで G850 ターミナルを実行します。シリアルポートが繋がっていないので、何も表示されませんが、BASIC キーを押して端末の設定を行います。

*G100

数字キーで設定を変更でき、リターンキーを押すと変更しません。現在の状態は、[ ] の中に表示されています。私の設定は

BAUD 5: 9600
PARITY 0: none
FLOW 0: none
ECHO 0: off
SCREEN 2: 36*6
KANJI: 2: SJIS

です。設定が終わったら、OFF キーで終了してください。端末の設定は、実行中 (Ubuntu 11.10 にログイン中)でも BASIC キーを押せば、変更できます。特に、漢字コードや画面サイズは変更したくなるかもしれません。

秋月電子通商 USB・RS232C シリアルポート変換ケーブルをUSB ポートから抜き、再度差します。Mac 側、Ubuntu 11.10 側のどちらに接続するか尋ねられるので Ubuntu 11.10 側をクリックします。

PC-G850V、PC-G850VS 側で、機械語モニタモードに入り G100 で G850 ターミナルを実行します。

login 画面が出ない時は Return キーを押してください。

Ubuntu 11.10 login

login name を入力し、リターンキーを押してください。続いてパスワードを入力し、リターンキーを押します。これでログインできます。後は、Ubuntu 10.10 上の Terminal と同じです。

cat

w3m

ls