■ 総論
 Windows VistaMac OS Xの標準的なビデオ制作環境を比較してみたわけだが、それぞれどのようなユーザー層が自分たちを支持しているかを、よくわかっているという印象を受けた。

 Vistaの場合は、とにかく手間をかけずに目的のところまで最短コースで行けるようになっており、細かい知識など持たなくても、一通りの形のものが作れるようになっている。自分らしい要素を入れるところはほとんど無いが、各テンプレートにはしっかりデザイナーの手が入っており、ショボイものが出来上がる心配はない。ただHDVのキャプチャが1クリップになってしまうあたりは、お手本にしたソフトが悪かったようだ。

 一方Macの場合は、簡単にというところは外さないにしても、かなりビデオ編集という作業プロセスをよく理解しており、Windowsでは市販クラスのソフトウェアレベルに相当する機能が盛り込まれている。テンプレートも良くできているが、下手にユーザーがカスタマイズするとデザインのバランスを壊してしまう可能性もあり、使う人のセンスが問われる感じだ。

私自身 Mac OS X 側に有利な結果になると思っていたのですが、そうでもないようです。

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