近況と書籍 Creative Selection、Programming Rust の紹介

ご無沙汰しています。

Raspberry Pi を主に Radiko の録音に使っています。最近、何度も挑戦して諦めていた Ruby on Rails が理解できるようになりました。

Raspberry Pi 上で録音した音声ファイルを iOS の GoodReader で聴いていたのですが、ブラウザで再生する Ruby on Rails プログラム yplayer を作ってみました。ほとんど完成しているのですが、実行画面と動画をちょっとだけチラ見しておきます。

実行画面

動画

この動画は Ruby on Rails をインストールした Rapsberry Pi 上で、録音した Radiko.jp の音声ファイルを yplayer を使って、iPhone XS MaxSafari で聴いている様子を録画したものです。

公開するためにはもうしばらくかかりそうです。できれば GitHub で公開しようと思っています。

今日は2つ書籍を紹介します。

まず最初は

2018/11/18(Sun) 14:32:41
Amazon.com
Creative Selection: Inside Apple's Design Process During the Golden Age of Steve Jobs Kindle Edition
by Ken Kocienda (Author)
Audible Audiobook from $16.22 

Hardcover  $18.89

Paperback $12.90

Kindle $15.07

1$=¥112.82
¥1700
クレジット会社からの請求
¥1750

です。私は米国 Amazon.comKindle 版を購入しています。日本の Amazon.co.jpKindle 版を購入すると 1,474 円 と割安です。

Podcast、Rebuild.fm と Misreading Chat で紹介されていました。

Rebuild - Podcast by Tatsuhiko Miyagawa
http://rebuild.fm/
Misreading Chat – CS の論文読んで話をしよう
https://misreading.chat/

Apple の製品開発プロセスの内情を紹介したものです。作者 Ken Kocienda さんが関わったプロジェクト SafariiOS のソフトウェアキーボードの開発過程が詳細に説明されています。

最初に Steve Jobs 氏の前でデモする場面が書いてあるのですが、読みながら緊張してしまいました。時代背景の説明や識者からの言葉の引用があったり面白く読めました。

作者はオリジナル Macintosh の開発者 Bud Tribble さんと Mac のソフトウェアエンジニア Andy Hertzfeld さんが起こしたスタートアップ会社 Eazel で働いていました。

その時の上司だった Don Melton さんと一緒にアップルに入社します。Don さんは Eazel の前に Netscape に勤めていました。Ezael で Linux 向けに作った Nautilusオープンソースだったのは WebKitオープンソースだったりするのに影響しているのでしょうか?

作者はアップルで自前のウェブブラウザを開発することになるのですが、最初は Mozilla を移植しようと取り組んでいました。上手くいかず、新しく入った元 NeXT 社員、Richard Williamson さんが KHTML を移植し、頓挫していたプロジェクトの救世主になります。

WebKit
https://webkit.org/
Blink - The Chromium Projects
https://www.chromium.org/blink

KHTML をフォークした Safari のブラウザエンジン WebKitSafariWebKit を fork した blink、Chrome の基礎となるわけですから、世の中わからないですよね。

全然関係ないですが Steve Jobs 氏が現在の Apple Store、店舗を開くと聞いた時、大丈夫かなと思ったのですが、それが iPhone のサポートなどに使われるわけですから、私のような凡人には予測不可能ですね。

2018/12/07(Fri) 15:56:38
Microsoft Edge: Making the web better through more open source collaboration - Windows Experience BlogWindows Experience Blog
https://blogs.windows.com/windowsexperience/2018/12/06/microsoft-edge-making-the-web-better-through-more-open-source-collaboration/

上記よりブラウザ勢力図はどうなるんでしょうか?

iOS のキーボートを開発していく過程も細かく描写されています。iPhone を見た時の感動や iPhone が発表されて初めて製品名が iPhone だと知ったことなどが書かれています。

後半には題名 Creative Selection にもなっている Apple開発プロセス demo -> feedback -> next demo: creative selection と Google の A/B テストを用いた開発の違いが説明されています。

英語力が乏しいので間違って理解している箇所もあるかもしれません。

もう一冊は

2018/07/06(Fri) 18:38:39
Amazon.com
Programming Rust: Fast, Safe Systems Development 1st Edition, Kindle Edition
by Jim Blandy (Author), Jason Orendorff (Author)
Digital List Price: $50.99
Print List Price: $59.99 Save $26.67 (44%)
Kindle
$33.32
1$=¥110.63
¥3686
クレジット会社
¥3771

Programming Rust: Fast, Safe Systems Development

Programming Rust: Fast, Safe Systems Development

プログラミングRust

プログラミングRust

です。以前からプログラミング言語 Rust に興味を持っていました。読んでいる途中ですが、Rust を理解するには、インタープリタコンパイラがどのように作られているか理解している必要性を感じました。lifetime parameter のように言語の構造がむき出しになっている部分もあります。簡単なプログラミング言語 basic

basic version 1.0.0
http://kyoshiaki.sakura.ne.jp/osx/lion.html#bas100

を作成した経験やプログラミング言語作成の書籍を読んだ知識が理解するのに役に立ちました。

Parallels Desktop 11 for Mac の Ubuntu 15.10 上で Swift をビルド、example のコンパイル、GitHub にある Apple のリポジトリを全てダウンロードする自作スクリプトとコマンド git の補助スクリプト集を紹介。

以前の書き込みから随分経ってしまいました。新年を跨ぎましたが、今年も宜しくお願いします。

Swift.org - Welcome to Swift.org
https://swift.org/

Swiftオープンソースとして公開されてから、2ヶ月程経ちました。コンパイラの仕組みについては、以前から興味があったのでビルドに挑戦してみました。ただし、OS X 側の環境を汚したくないので、Parallels Desktop 11 for Mac の仮想環境で Ubuntu 15.10 をインストールして Swift をビルドしてみました。swift-package-manager を使った example のコンパイルGitHub にある Appleリポジトリを全てダウンロードするスクリプトとコマンド git の補助スクリプト集を紹介したいと思います。

最初に自作スクリプトを下記URL で公開しておきます。詳細は、アーカイブに含まれる ReadMe.rtfd ファイルとブログの後半を参考にしてください。

GitHub にある Appleリポジトリを全てダウンロードする自作スクリプトとコマンド git の補助スクリプト集。
http://kyoshiaki.sakura.ne.jp/osx/Sample/Apple.zip

Parallels Desktop 11 for MacUbuntu 15.10 の仮想環境を作成。

まず、最初に Linux ディストリビューションUbuntu 15.10 をダウンロードする必要があります。

The leading OS for PC, tablet, phone and cloud | Ubuntu
http://www.ubuntu.com/
Download Ubuntu Desktop | Download | Ubuntu
http://www.ubuntu.com/download/desktop

上記 URL から (ここでは、英語版での解説になります。)

Ubuntu 15.10
64-bit

‘ダウンロード’ ボタンをクリックして、ファイル ubuntu-15.10-desktop-amd64.iso をダウンロードしてください。

Parallels Desktop 11 for Mac を起動し、メニュー/ファイル/新規… を選び、イメージファイルとして ubuntu-15.10-desktop-amd64.iso を選択してインストールしてください。

インストールに成功したら、Ubuntu 15.10 を Software Updater で最新の状態にしてください。

Ubuntu 15.10 上で swift コマンドを実行できる環境を作成。

次に Ubuntu 上で swift コマンドを実行できる環境を作成します。詳しい解説は、

Swift.org - Download Swift
https://swift.org/download/
Linux
https://swift.org/download/#linux

を参照してください。上記 URL の

Latest Development Snapshots
Linux	Ubuntu 15.10 Swift 2.2 Snapshot (Signature) January 11, 2016

から Ubuntu 15.10 Swift 2.2 Snapshot のリンクを Ubuntu 15.10 上の Firefox などのウェブブラウザでクリックして、ファイル swift-2.2-SNAPSHOT-2016-01-11-a-ubuntu15.10.tar.gz をダウンロードしてください。さらに (Signature) のリンクをクリックして swift-2.2-SNAPSHOT-2016-01-11-a-ubuntu15.10.tar.gz.sig ファイルもダウンロードしてください。Signature ファイルはダウンロードしたファイルが改変されていないか検証するために使います。

(最新の Snapshot をダウンロードしてください。2016/01/17(Sun) 現在、Ubuntu 15.10 Swift 2.2 Snapshot (Signature) January 11, 2016 が最新です。)

Ubuntu 上で Terminal を起動し、

~ $ sudo apt-get install clang libicu-dev
~ $ 

で必要なパッケージをインストールします。

~ $ wget -q -O - https://swift.org/keys/all-keys.asc | gpg --import -

上記コマンドで公開鍵をインポートします。これは、1回だけ実行すれば良いようです。

swift-2.2-SNAPSHOT-2016-01-11-a-ubuntu15.10.tar.gz
SNAPSHOT-2016-01-11-a-ubuntu15.10.tar.gz.sig

先ほどダウンロードした上記2つのファイルをデスクトップに移動します。

~/Desktop $ gpg --keyserver hkp://pool.sks-keyservers.net --refresh-keys Swift

上のコマンドを実行した後、

~/Desktop $ gpg --verify swift-<VERSION>-<PLATFORM>.tar.gz.sig

ダウンロードしたアーカイブが改変されていないか上記コマンドで検証します。ここでは、

~/Desktop $ gpg --verify swift-2.2-SNAPSHOT-2016-01-11-a-ubuntu15.10.tar.gz.sig
gpg: assuming signed data in `swift-2.2-SNAPSHOT-2016-01-11-a-ubuntu15.10.tar.gz'
gpg: Signature made Tue 12 Jan 2016 10:02:41 AM JST using RSA key ID xxxxxxxx
gpg: Good signature from "Swift Automatic Signing Key #1 <swift-infrastructure@swift.org>"
gpg: WARNING: This key is not certified with a trusted signature!
gpg:          There is no indication that the signature belongs to the owner.
~/Desktop $ 

上記コマンド gpg –verify swift-2.2-SNAPSHOT-2016-01-11-a-ubuntu15.10.tar.gz.sig になります。gpg: Good signature と表示されれば良いようです。ただし、警告が表示されています。どこか間違っているのかもしれません。

~/Desktop $ tar xzf swift-2.2-SNAPSHOT-2016-01-11-a-ubuntu15.10.tar.gz

コマンド tar を使って上記のように swift-2.2-SNAPSHOT-2016-01-11-a-ubuntu15.10.tar.gz を展開します。

swift コマンドのパスを環境変数 PATH に設定します。ホームディレクトリの .profile ファイルは、.bashrc ファイルを読み込んでいます。.bashrc ファイルの最後に

export PATH=$HOME/Desktop/swift-2.2-SNAPSHOT-2016-01-11-a-ubuntu15.10/usr/bin:"${PATH}"

emacsvim、vi などのエディタを使って追加します。Terminal を再起動し、

~ $ swift --version
Swift version 2.2-dev (LLVM 3ebdbb2c7e, Clang f66c5bb67b, Swift 42591f7cba)
Target: x86_64-unknown-linux-gnu
~ $

上記のように swift コマンドで実行できるか確認できます。

swift-package-manager を使った example のコンパイル

Apple · GitHub
https://github.com/apple/
GitHub - apple/example-package-dealer: Example package for use with the Swift Package Manager
https://github.com/apple/example-package-dealer

上記の example の大元は example-package-dealer です。依存関係はパッケージマネージャーが面倒を見てくれます。

~/Desktop $ git clone https://github.com/apple/example-package-dealer.git
Cloning into 'example-package-dealer'...
remote: Counting objects: 18, done.
Unpacking objects: 100% (18/18), done.
remote: Total 18 (delta 0), reused 0 (delta 0), pack-reused 18
Checking connectivity... done.

上記のように git clone コマンドで example-package-dealer リポジトリをダウンロードし、

~/Desktop $ cd example-package-dealer/
~/Desktop/example-package-dealer $ swift build
Cloning https://github.com/apple/example-package-deckofplayingcards.git
Using version 1.0.2 of package example-package-deckofplayingcards
Cloning https://github.com/apple/example-package-fisheryates.git
Using version 1.0.2 of package example-package-fisheryates
Cloning https://github.com/apple/example-package-playingcard.git
Using version 1.0.1 of package example-package-playingcard
Compiling Swift Module 'FisherYates' (1 sources)
Linking Library:  .build/debug/FisherYates.a
Compiling Swift Module 'PlayingCard' (3 sources)
Linking Library:  .build/debug/PlayingCard.a
Compiling Swift Module 'DeckOfPlayingCards' (1 sources)
Linking Library:  .build/debug/DeckOfPlayingCards.a
Compiling Swift Module 'Dealer' (1 sources)
Linking Executable:  .build/debug/Dealer
~/Desktop/example-package-dealer $ 

example-package-dealer ディレクトリに移動した後、 上記のように swift build コマンドを実行します。

実行ファイルは .build/debug に作成されます。

~/Desktop/example-package-dealer $ cd .build/debug
~/Desktop/example-package-dealer/.build/debug $ ./Dealer
♠︎Q
♣︎3
♠︎8
♢4
♣︎Q
♢6
♢J
♡2
♡5
♠︎J
~/Desktop/example-package-dealer/.build/debug $ 

上記が実行結果です。

Ubuntu 15.10 上で swift コマンドをビルドする。

Ubuntu 15.10 上で Terminal を起動し、

~ $ sudo apt-get install git cmake ninja-build clang python uuid-dev libicu-dev icu-devtools libbsd-dev libedit-dev libxml2-dev libsqlite3-dev swig libpython-dev libncurses5-dev pkg-config

を実行してください。

Apple · GitHub
https://github.com/apple/
GitHub - apple/swift: The Swift Programming Language
https://github.com/apple/swift

から Swiftリポジトリを Ubuntu15.10 デスクトップ上の Apple という名前のフォルダに

~ $ cd Desktop/
~/Desktop $ mkdir Apple
~/Desktop $ cd Apple/
~/Desktop/Apple $ git clone https://github.com/apple/swift.git
Cloning into 'swift'...
remote: Counting objects: 324410, done.
remote: Compressing objects: 100% (156/156), done.
remote: Total 324410 (delta 62), reused 0 (delta 0), pack-reused 324254
Receiving objects: 100% (324410/324410), 68.43 MiB | 5.43 MiB/s, done.
Resolving deltas: 100% (265946/265946), done.
Checking connectivity... done.
~/Desktop/Apple $ ls
swift
~/Desktop/Apple $

上記コマンド git clone https://github.com/apple/swift.git を使ってダウンロードします。

Swift のビルドの仕方の詳細は、

~/Desktop/Apple/swift/README.md

に書いてあります。(後で、AppleGitHub 上のリポジトリを全てダウンロードするスクリプトを紹介します。そのスクリプトOS X 上で実行し、Finder 上で Apple/swift/README.md ファイルをダブルクリックすると Xcode で Markdown 形式のファイルを見ることができます。)

追記) 2016/03/09(Wed)
Markdown 記法ファイルの表示、編集には下記 URL の Atom エディタを使うのが一番簡単です。

Atom
https://atom.io/

Markdown の表示は、Markdown ファイルを開き、

ショートカットキー: ctrl-shift-M
コマンド: Markdown Preview:Toggle

で表示できます。

Split Pane だと扱いにくいので
Settings/Packages の Package: markdown-preview をクリックして、設定画面を表示し、Open Preview In Split Pane のチェックを外してください。別 Pane に表示されるようになります。

~/Desktop/Apple $ cd swift
~/Desktop/Apple/swift $ ./utils/update-checkout --clone
--- Cloning 'cmark' ---
--- Cloning 'lldb' ---
--- Cloning 'llvm' ---
--- Cloning 'swift-corelibs-xctest' ---
--- Cloning 'swift-integration-tests' ---
--- Cloning 'swiftpm' ---
--- Cloning 'swift-corelibs-foundation' ---
--- Cloning 'clang' ---
--- Cloning 'llbuild' ---
~/Desktop/Apple/swift $ 

上記コマンド ./utils/update-checkout –clone を使って必要なパッケージをダウンロードします。(swift フォルダではなく、Apple フォルダに保存されので注意してください。)

最後に ./utils/build-scrip スクリプトを実行して swift コマンドをビルドします。引数 -R を指定しない限り debug モードでビルドされます。引数 -R の場合 release モードになります。引数 -t は Ninja による基本的なテストを行います。

詳しい解説は

~/Desktop/Apple/swift $ ./utils/build-script -h

を参照してください。環境変数 SWIFT_SOURCE_ROOT(ソースの位置)、SWIFT_BUILD_ROOT(swift が作成される位置) を設定できます。設定されていない場合、推論されます。

実際に ./utils/build-script -t でビルドすると

~/Desktop/Apple/swift $ ./utils/build-script -t
.
.
libLLVMSupport.a -lrt -ldl -ltinfo -lpthread -lm -Wl,-rpath,"\$ORIGIN/../lib" && :
clang: error: unable to execute command: Killed
clang: error: linker command failed due to signal (use -v to see invocation)
[1121/1984] Linking CXX executable bin/llvm-ar
ninja: build stopped: subcommand failed.
./utils/build-script: command terminated with a non-zero exit status 1, aborting
~/Desktop/Apple/swift $ 

上記エラーによりビルドに失敗します。メモリが足りないと表示されるようです。

図 1) 構成…/ハードウェア/CPU および メモリ

Parallels Desktop 上で、メニュー/処理/構成… を選び 、’ハードウェア’ タブを選択し、上図のように Ubuntu 側のメモリを 8192MB に変更します。

また、メモリを節約する意味で、引数 -j 1 を指定して、ビルドプロセスを1つにします。最終的に

~/Desktop/Apple/swift $  time ./utils/build-script -j 1 -t

上のコマンドを実行します。(time コマンドはビルド時間を計測してくれます。)

私の MacBook Pro の動作環境は

OS X El Capitan バージョン 10.11.3
MacBook Pro (Retina, 15-inch, Late 2013)
プロセッサ 2.3GHz Intel Core i7
メモリ 16GB 1600 MHz DDR3
グラフィクス
Intel Iris Pro 1536 MB
NVIDIA GeForce GT 750M
Parallels Desktop 11 for Mac
バージョン 11.1.2 (32408)
~/Desktop/Apple/swift $  time ./utils/build-script -j 1 -t
-- check-swift-linux-x86_64 finished --
--- Finished tests for swift ---
real	108m35.712s
user	112m17.964s
sys	4m48.860s
~/Desktop/Apple/swift $ 

です。上記のように time コマンドで確認するとビルドに1時間40分ほどかかりました。

ビルドした swift コマンドの位置は、

~/Desktop/Apple/build/Ninja-DebugAssert/swift-linux-x86_64/bin/swift

にあります。

最後にOS X 上で使用する自作スクリプトを紹介したいと思います。

GitHub にある Appleリポジトリを全てダウンロードする自作スクリプトとコマンド git の補助スクリプト集。

GitHub にある Appleリポジトリを全てダウンロードする自作スクリプトとコマンド git の補助スクリプトhttp://kyoshiaki.sakura.ne.jp/osx/Sample/Apple.zip

上記 URL で GitHub にある Appleリポジトリを全てダウンロードする自作スクリプトとコマンド git の補助スクリプト集を公開します。

ダウンロードした Apple.zip をデスクトップに移動し、Finder 上でダブルクリックして展開します。コマンド install.sh を

~/Desktop/Apple $ ./install.sh
Cloning into 'swift'...
Cloning into 'swift-package-manager'...
.
.
~/Desktop/Apple $ 

上記のように実行すると、GitHub にある Appleリポジトリを全てダウンロードします。すべてのリポジトリを最新の状態にアップデートしたい場合は update.sh を使用します。

~/Desktop/Apple $ ./log.rb
0: example-package-dealer
1: example-package-deckofplayingcards
2: example-package-fisheryates
3: example-package-playingcard
4: swift
5: swift-3-api-guidelines-review
6: swift-clang
7: swift-cmark
8: swift-corelibs-foundation
9: swift-corelibs-libdispatch
10: swift-corelibs-xctest
11: swift-evolution
12: swift-integration-tests
13: swift-llbuild
14: swift-lldb
15: swift-llvm
16: swift-package-manager
?
4

上記のように log.rb を実行するとリポジトリ一覧を表示し、番号を入力することで選択したリポジトリのコミットログを表示することができます。次ページを見るには、スペースキーを押してください。カーソル上下キーでもスクロールできます。終了するには、q キーを押してください。その他のスクリプトは、Apple/Dcuments フォルダの ReadMe.rtfd を参照してください。

OS X 10.9 Mavericks で Radiko 録音する方法。

簡易 radiko.jp プレミアム対応 Radiko 録音スクリプト rec_radiko2.sh 公開。
http://kyoshiaki.hatenablog.com/entry/2014/05/04/184748

上記 URL も参考にしてください。

まず最初に OS X 10.9 Mavericks で動作するように修正した

2ch Script version 0.4
http://kyoshiaki.sakura.ne.jp/osx/index.html

を上記URLで公開します。フリーウェアなので、良かったら気軽にダウンロードして下さい。

最近、マンネリ気味なので新しいことに挑戦してみようと海外のサイト

Raspberry Pi(ラズベリーパイ)
http://jp.rs-online.com/web/generalDisplay.html?id=raspberrypi&cm_mmc=JP-PPC-0411-_-google-_-4_EEM_RaspberryPi_3Mar2012-_-raspberry%20pi_Broad

から Raspberry Pi を直接購入してみました。詳しい内容はまた次回に紹介したいと思います。現在、Radiko 録音装置として使っています。

Raspberry Pi 到着まで、12日かかりました。その間に Raspberry Pi の情報をウェブ上で収集していたのですが、Radiko の録音ツールとして利用している

ピコピコ日記: RaspberryPiでRadikoを録音する
http://shinyamatsuyama.blogspot.jp/2013/06/raspberrypiradiko.html

上記サイトを発見しました。Raspberry Pi が到着するまで暇なので OS X で試してみることにしました。ただし、Radiko を録音するスクリプト

簡易Radiko録音スクリプト
https://gist.github.com/matchy2/3956266

を使うことにしました。

まず、簡易Radiko録音スクリプトを実行できるように必要なプログラムをインストールする必要があります、

プログラムのインストールに

Homebrew — MacPortsは酒でも飲みたくなるでしょ?じゃあHomebrewを使おう!
http://brew.sh/index_ja.html

を利用することにしました。ターミナル上で次のコマンド

~ $ brew update
~ $ brew install wget rtmpdump swftools libxml2 ffmpeg

を使って必要なプログラムをインストールします。

次に

簡易Radiko録音スクリプト
https://gist.github.com/matchy2/3956266

上記 URL の左部分 ‘Download Gist’ ボタンをクリックしてダウンロードします。

ダウンロードされた gistxxxxxxx.tar.gz ファイルを Finder 上でダブルクリックして展開します。作成されたフォルダの中のファイル rec_radiko.sh をホームフォルダに移動します。 rec_radiko.sh ファイルを移動したら、作成されたフォルダはゴミ箱に捨ててください。

ターミナル上でファイル rec_radiko.sh に実行属性をつけます。

~ $ chmod +x rec_radiko.sh 

次に

radiko.jp
http://radiko.jp/

Safari でアクセスして地域と放送局を確認して下さい。(Radiko は IP アドレスを基準に地域を判定します。)

私が

radikoの番組表XML :宗子時空
http://www.dcc-jpl.com/diary/2011/06/13/radiko-xml/

を参考にしたエリア情報取得シェルスクリプト radiko_curl_area.sh、radiko_wget_area.sh と指定したフォルダ内の最新のファイル最大数を設定する Python スクリプト delete.py (delete.py は危険なプログラムです。むやみに実行しないでください。) を下記 URL

radiko_utility.zip
http://kyoshiaki.sakura.ne.jp/osx/Download/radiko_utility.zip

で公開します。上の URL からダウンロードしたファイル radiko_utility.zip を Finder 上で展開し、ファイル radiko_curl_area.sh、radiko_wget_area.sh、 delete.py をそれぞれホームフォルダに移動してください。作成されたフォルダはゴミ箱に捨ててください。

~ $ ./radiko_curl_area.sh 

上記コマンドをターミナル上で実行してください。地域別の放送局情報 XML都道府県別に JP1.xml ~ JP47.xml という名前のファイルでダウンロードされます。

ここで

radiko.jp
http://radiko.jp/

にアクセスした時に表示される地域がどの XML のファイルか確認します。

例えば、放送局の地域が東京ならコマンド grep で “TBSラジオ” で検索します。

~ $ grep -e "TBSラジオ" *.xml
JP10.xml:    <name>TBSラジオ</name>
JP11.xml:    <name>TBSラジオ</name>
JP12.xml:    <name>TBSラジオ</name>
JP13.xml:    <name>TBSラジオ</name>
JP14.xml:    <name>TBSラジオ</name>
JP8.xml:    <name>TBSラジオ</name>
JP9.xml:    <name>TBSラジオ</name>
~ $

JP8.xml ~ JP14.xml まで絞り込めました。

Finder 上で JP13.xml ファイルをダブルクリックすると Xcode が立ち上がります。

================ JP13.xml =======================
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<stations area_id="JP13" area_name="TOKYO JAPAN">
<station>
<id>TBS</id>
<name>TBSラジオ</name>
<ascii_name>TBS RADIO</ascii_name>
.
.
</station>
<station>
<id>QRR</id>
<name>文化放送</name>
<ascii_name>JOQR  BUNKA HOSO</ascii_name>
<href>http://www.joqr.co.jp/</href>    <name>TBSラジオ</name>
.
.
================ JP13.xml =======================

2行目の area_name=”TOKYO JAPAN” より、JP13.xml が東京の放送局情報 XMLだとわかります。

rec_radiko.sh の引数は

rec_radiko.sh <channel_name_id> <minutes> <outputdir> [prefix]

です。引数の詳細は

channel_name_id: 放送局の station id
minutes: 何分録音するか
outputdir: 出力するディレクトリ
[prefix]: 保存ファイル名の先頭文字。指定されない場合 channel_name_id
が使われます。
例)
~ $ ./rec_radiko.sh TBS 1
TBS を 1分間録音してカレントディレクトリに名前の先頭が TBS のファイル
を MP3 形式で保存します。
~ $ ./rec_radiko.sh TBS 120 radio
TBSラジオを 120分録音してカレントディレクトリの radio ディレクトリに
名前の先頭が TBS のファイルを MP3 形式で保存します。

です。

自分の地域の放送局を確認するには、放送局情報 XML ファイル、東京の場合は JP13.xml

<station></station>

で囲まれた部分がそれぞれの放送局の情報です。例えば

 <station>
<id>TBS</id>
<name>TBSラジオ</name>
<ascii_name>TBS RADIO</ascii_name>

の部分

<id>TBS</id>

TBSラジオの channel_name_id です。

<station>
<id>QRR</id>
<name>文化放送</name>
<ascii_name>JOQR  BUNKA HOSO</ascii_name>

文化放送の場合は channel_name_id は QRR です。

~ $ ./rec_radiko.sh QRR 120 radio 

文化放送を 120分録音して radio ディレクトリに名前の先頭が QRR のファイルを MP3 形式で保存します。

実際に正しく動作するか、自分の地域の放送局 station_name_id で1分間録音を試してみてください。(ここでは文化放送を指定しています。)

~ $ ./rec_radiko.sh QRR 1 

カレントディレクトリ(この場合、ホームフォルダ) に、ファイル QRR_2014-XX-XX-XX_XX.mp3 が作成されているはずです。

Finder 上で ファイル QRR_2014-XX-XX-XX_XX.mp3 をダブルクリックすると iTunes に登録されてしまうので ‘/アプリケーション’ フォルダの QuickTime Player にドラッグ・ドロップして再生してください。

これで Radiko の録音に成功しました。

ただし、

perl: warning: Setting locale failed.
perl: warning: Please check that your locale settings:
LC_ALL = (unset),
LANG = "ja_JP.utf8"

という警告が表示されます。問題はないのですが、いやなら .bashrc、.profile ファイルに

export LC_ALL=en_US.UTF-8
export LANG=ja_JP.utf8

を追加してください。

export LC_ALL=C

だと Ruby などで

invalid byte sequence in US-ASCII (ArgumentError)

上記のようなエラーが出ます。注意してください。

後は、cron を使って指定した時間に録音するようにします。次のコマンドを使って

~ $ sudo launchctl unload /System/Library/LaunchDaemons/com.vix.cron.plist
~ $ sudo launchctl load /System/Library/LaunchDaemons/com.vix.cron.plist

cron を起動してください。

次に crontab -e を使用して時間を設定します。

crontab -e を実行するとテキストエディタ vim が起動します。

まず最初に簡単な vim の説明をしたいと思います。vim には、4つのモード (ノーマルモード、コマンドモード、ビジュアルモード、挿入モード) があります。

ノーマルモード: 最初の状態
コマンドモード: ノーマルモードで : キーを押す
ビジュアルモード: ノーマルモードで v キーを押す
挿入モード: ノーマルモードで i キーを押す。
コマンドモード、ビジュアルモード、挿入モードで ESC キーを押すとノーマルモードに戻る。
位置の移動: カーソルキー
文字の入力: 挿入モードで、キーをタイプすると入力できます。delete キーで削除できます。
文字の削除: ノーマルモードで x キーを押すと一文字削除できます。
コピー: ノーマルモードでコピーしたい最初の位置に移動、その後ビジュアルモードに変更、
右カーソルキーで範囲を指定し、y キーを押すとコピーできます。
ペースト: ノーマルモードでペーストしたい位置にカーソルキーで移動し、p キーを押す。
ファイルを保存して終了: ノーマルモードで : w q の順に3つのキーを押して Return
キーを押す。

簡単な vim の説明は、これで終わりです。詳しい説明は

Vimの使い方
http://www15.ocn.ne.jp/~tusr/vim/vim_text0.html

を参考にしてください。

それではコマンド crontab -e を実行します。

~ $ crontab -e

vim が起動します。

PATH=/usr/bin:/bin:/usr/local/bin:/opt/local/bin:opt/local/sbin
0 1 * * 0,2-6 /Users/xxxxxx/rec_radiko.sh LFR 120 /Users/xxxxxx/radio

と入力して保存し、vim を終了してください。コマンド crontab -e を終了したら、入力されたデータが正しいかチェックされ結果がターミナル上に英語で表示されます。

PATH を忘れずに指定してください。
録音した MP3 ファイルを保存する radio ディレクトリを次のコマンド

~ $ mkdir radio

で作成してください。(Finder 上で作成しても構いません。)

0 1 * * 0,2-6 /Users/xxxxxx/rec_radiko.sh LFR 120 /Users/xxxxxx/radio

の xxxxxx の部分はターミナル上で pwd コマンドで

~ $ pwd
/Users/xxxxxx

確認して置き換えてください。

crontab の日付時刻設定は

# m h  dom mon dow  command
# 何分(0-59) 何時(0-23) 何日(1-31) 何月(1-12) 何曜日(0-6) コマンド
0 1 * * 0,2-6 /Users/xxxxxx/rec_radiko.sh LFR 120 /Users/xxxxxx/radio
数字は、時刻、日付、曜日を表し、
* は、毎月、毎日、毎時、毎分です。
曜日は
0: 日曜日
1: 月曜日
2: 火曜日
3: 水曜日
4: 木曜日
5: 金曜日
6: 土曜日

です。

0 1 * * 0,2-6 /Users/xxxxxx/rec_radiko.sh LFR 120 /Users/xxxxxx/radio

0,2-6 は、複数の曜日を指定しています。日曜日,火曜日〜土曜日を表しています。

上の例は日曜日と火曜日から土曜日の午前1時にコマンド

/Users/xxxxxx/rec_radiko.sh LFR 120 /Users/xxxxxx/radio

を実行します。

すなわち、ニッポン放送で日曜日と火曜日から土曜日の午前1時に2時間 (120 分) オールナイトニッポンを録音します。

radiko_utility.zip
http://kyoshiaki.sakura.ne.jp/osx/Download/radiko_utility.zip

に含まれる delete.py は、次の

~ $ ./delete.py -d radio 10

コマンドをターミナル上で実行すると radio フォルダの中の日付が最新 10 個以外の削除されるファイルを表示します。

~ $ ./delete.py -y -d radio 10

上のように -y を引数と指定すると ( -y を指定する場合、十分注意してください。) radio フォルダ内の最新 10 個以外のファイルを削除します。radio フォルダの中にフォルダがある場合、そのフォルダ内も最新10 個のファイル以外削除します。

~ $ ./delete.py -a -d radio

radio フォルダのすべてのファイルを表示します。

PATH=/usr/bin:/bin:/usr/local/bin:/opt/local/bin:opt/local/sbin
0 1 * * 0,2-6 /Users/xxxxxx/rec_radiko.sh LFR 120 /Users/xxxxxx/radio
0 10 * * 0 /Users/xxxxxx/delete.py -y /Users/xxxxxx/radio 10

上のように crontab -e で設定すると毎週日曜日の午前10時に radio フォルダ内のファイルを最新 10 個以外削除します。そのためディスク容量を気にする必要がありません。本来、Raspberry Pi 用に作成したものです。

後、失敗した録音ファイルは

~ $ open /tmp

で確認して下さい。

You have mail.
~ $ 

cron で指定したコマンドが実行されると上記のようにメールが届きます。
ターミナル上で

~ $ cd /var/mail
/var/mail $ ls
xxxxxx

上記コマンドを実行するとユーザー名: xxxxxx のファイルが確認できます。このファイルがメールの実体です。

/var/mail $ cat xxxxxx

上記コマンドで中身が見れます。削除するには

/var/mail $ sudo rm xxxxxx

を実行してください。